配電盤について
受配電盤はビルの屋上や地下の電気室等に設置され電力会社から受電した高圧電気をビル内で使用する電圧100V・200V・400Vに降圧して配電する用途で使用されます。キュービクルについてはJIS仕様タイプとして屋外・屋内タイプの一般型キュービクル(前背面点検可能タイプ)と薄型キュービクル(前面のみ点検可能タイプ)があります。
屋外設置の場合は、殆どJIS C4620仕様の一体型キュービクル方式で製作しています。屋内設置の場合、専用電気室などに受電盤、饋電盤と変圧器盤、MCCB分岐盤として設置される場合、FF(フロントドア・フロント点検)構造の配電盤の傾向が強いと言えます。現在の配電盤においては、使用している電気部品は通信機能や演算機能を持つ電子化されたマルチリレー・マルチメータなど高機能部品が多くなっています。
またJEM 1425(高圧閉鎖型スイッチギヤ及びコントロールギヤは断路器、遮断器、計器用変成器、母線、接続導体および監視制御装置からなる集合体)で、電気的に接地された金属箱内収納され特別高圧の二次変電所に使用されます。
当社の配電盤の特徴
- キュービクル内の機器に伝送機能を有して電源監視システムとの信号授受を伝送で行うケースが多くなっていますが、その場合はで弊社電源監視システムとの一括で製作可能です。
- 各操作部がモジュール化されていてメンテナンスがしやすい操作・監視システム。
- ユーザ様の要望によりオーダメイドの配電盤を数々、手掛けています。
設計・製作事例
放送電源設備の高圧の常用線・予備線の瞬時断切換(無停電)及び低圧発電機の無瞬断切換を行い放送設備に影響を与えないようにしています。
コジェネレーションシステムの系統連系による受配電設備
海外向けの発電所配電設備11kV特別高圧盤を輸出
屋内電気室を更新する際に仮設スペースが取れないため屋外に電気室風なキュービクルを設置し切り替えを行った。
ホテル等の電気室は年次点検が出来ないため2系統の電源を保守切換断路器盤により電源系統を切換、片側ずつ切換を行い、VCBなどの保守点検を行うシステムの受配電盤。
ホテル等の電気室は年次点検が出来ないため2系統の電源を保守切換断路器盤により電源系統を切換、片側ずつ切換を行い、VCBなどの保守点検を行うシステムの電源系統図。