用語辞典

勝亦電機製作所で製作している製品やシステムは、日常生活において不可欠なものばかりです。しかし、専門用語が多いために、身近に感じられない方も多いのではないでしょうか。本ページの用語集を通じて、少しでも理解が深まれば幸いです。

「あ行〜わ行」

アンペア

アンペアは電流(量の記号、直流:I , 交流:i )の単位であり記号はAと記します。7つある国際単位系(SI)の基本単位の一つでもあります。この名称(アンペア)は、磁界と電流との関係を示した「アンペールの法則」に名を残すアンドレ=マリ・アンペール(フランスの物理学者)に因んだもの。SIで定義した単位記号は”A”ですが、英語圏ではampと記されるケースもあります。
また、磁位差(量記号: Um )や起磁力(量記号: F , Fm )の単位も「アンペア」という名称ですが、定義は異なり、電流の単位アンペアから組み立てられた組立単位を表します。

インバータ

相数・電圧・周波数など違う交流を得るために、商用電源である三相交流、単相交流を一旦整流器(コンバータ)で直流に変換し、その後、再度交流にするための電力変換装置です。コンバータと厳密な意味におけるインバータを組み合わせて、同じパッケージ内に収容しています。

過電流

間違った配線で接続したケースや故障などにより、2線間の絶縁抵抗が極度に下がった時や2線間が接触した時に、電気機器や配線に危険な電流が流れること。「ショート」ともいいます。また、「電気の使いすぎ」も意味しており、許容量以上の大きな電流が配線に流れることも過電流といいます。

監視盤

散在する監視対象の情報を、一元管理する装置のこと。その他、情報を蓄積する、制御信号を発信する、また異常時に警報発信したり、外部に通報したりする機能もあります。

キュービクル

強い圧力や電圧で受電するための機器一式まとめて、金属製の外箱に収めたものをいいます。6,600Vで受電した電気は、キュービクル内において100Vや200Vに変圧されたうえで、施設に供給されます。

周波数

工学(特に電波工学や音響工学・電気工学など)において、単位時間(ヘルツの場合は1秒)当たりに、電磁波や振動電流(電気振動)などの現象が繰り返される回数のことです。

制御盤

必要な電力を、電気機器に供給するために必要なブレーカ、スイッチ、分配器などを内蔵した盤のことをいいます。その他、盤用冷却器、漏電遮断回路、警報用接点、出力電力消費の監視モニタ・メータなどを内蔵することもあり、金属製の筐体の場合が多くあります。

配電盤

監視のために必要な計器や表示灯,制御のためのさまざまなスイッチが設けてあり、電力系統や変電設備の監視、および制御を行うために設置する装置。

「A・B・C・D・E・F・G・H」

アナログ信号をディジタル信号へ変換すること。電流値や温度値などの℃やA(アンペア)などのアナログ信号を、コンピュータに認識させる為にディジタル信号に変換します。これとは逆に、コンピュータから外部機器(表示器など)へ信号を送る際には、ディジタル信号からアナログ信号へ変換をする必要があり、これをD/A変換といいます。
※ディジタル信号とは断続的に変化する信号のことで、アナログ信号とは連続的に変化する信号のことです。

BA(Building automation)

ビルには電気設備、空調設備など各種設備がありますが、これらの電気・空調・衛生などの機能を監視したり制御したりする役割を、コンピュータを使用して総合的に省電力化・自動化するのがBAシステムです。
また、これらの設備について運用状況、および監視状況の記録・管理を統合的に行うことにより、省エネを促進したり建物内を快適で安全な状態に保ったり、管理業務を省力化したりすることができます。

CAD/CAM

CADは、二次元(2D)や三次元(3D)をグラフィックで表現できるソフトウェアのことで、図面設計、製品設計を行うときに使用します。
一方CAMは、部品を製造するCNC(コンピュータ数値制御)の工作機械を動かすためのソフトウェアで、部品設計を行うときに使用します。

D/A変換

※A/D変換参照

FA (factory automation)

工場で行われるライン作業、および産業用ロボット・工作機械などの工程設備を自動化すること。コンピュータによりこれらを統合的に管理、制御することで、人為的なミスが削減され、生産の効率化が実現しています。

「I・J・K・L・M・N・O・P」

iDC(インターネットデータセンター)

インターネットが普及・発展し、低価格化されたことに伴い、ネットワーク化されたサーバーを設置する基地局のことです。高速回線を介することで自社において管理していたサーバーを社外のiDCに設置できるようになりました。その結果、電源や空調設備に投資する必要性がなくなり、運用管理をアウトソーシングすることが実現。iDCが発展するのと同時に、最近はクラウドサービスもますます普及しているため、事業者のサービスをユーザーが簡単に受け取れるようになりました。

ISO

国際標準化機構を略したものがISO。国際的に通用する規格を制定することが目的であり、この制定された規格をISO規格と呼びます。この規格は、世界中においてサービスや製品などの品質やレベルが同じように提供されるよう、国際的な基準となっています。
また、組織の環境活動や品質を管理するための「マネジメントシステム規格」もあり、環境マネジメントシステム(ISO14001)、品質マネジメントシステム(ISO9001)などの規格もあります。

IV電線

ビニル絶縁電線のことで、600V以下の屋内配線・盤内配線用として、幅広く利用されています。

JEC(電気規格調査会標準規格)

「電気機械器具や材料などの標準化に関連する事項を調査審議。そして、電気分野における標準化を通し、社会に広く貢献すること」これを目的として設立された組織。標準規格であるJEC規格の制定、国内外の標準化機関との協力及び連携、IEC・JIS規格に関わる審議などを行います。

JEM(一般社団法人日本電機工業会規格)

「発電用原動機、電機機械器具、原子力機器の製造や関連事業の発展を図り、日本の繁栄と国民生活の向上発展に貢献すること」を目的とする電力・産業用電気機器、家庭用電気機器メーカーによる工業会が設立する組織のことです。
また、JEM規格というのは、取扱製品基準表で定めている電気機器に関わる製造・設計・試験、および使用に関わる事項について制定された規格のことをいいます。

JSIA(一般社団法人 日本配電制御システム工業会規格)

配電盤類、その他電気関連盤の調査研究・規格の制定・普及などを行う組織のことで、配電制御システムの製造及び関連事業が進歩し発展するために活動することを目的として設立されました。
また、「JSIA優良工場認定」という独自の制度も制定。これは、お客様が配電盤メーカーを選択するときの判断材料となるもので、優秀な製造技術と優れた品質保証体制を有する工場に対して認定されます。

KIV電線

電機機器用ビニル絶縁電線のことで、600V以下の制御盤・電機機器の配線に使用されます。

KV電線

通信機器用ビニル電線のことで、100V以下の通信機器・電子機器の内部配線に利用されます。

避雷器(LA、アレスタ)

雷撃・回路開閉を原因とする異常電圧を大地に放電。電気機器の絶縁保護機能を持つ機器のことで、引込口付近に設置します。落雷時に侵入する異常電圧を抑制するために設置します。

「Q・R・S・T・U・V・W・X・Y・Z」

SI単位系

国際単位系のことで、キログラム(kg)・メートル(m)・アンペア(A)・秒(s)・モル(mol)・ケルビン(K)・カンデラ(cd)の7種類の基本単位を組み合わせることで、組立単位の定義を行います。

UPS(Uninterruptible Power Systems)

停電や電源トラブルから、パソコン、サーバーなどいろいろな機器を守るための電源システムのこと。停電や瞬低の発生時に蓄電池に蓄えられた電力で安定した電力を供給し続け、電力変換装置の機能が、電源トラブルによる機器への影響を防ぎます。

VT(Voltage Transformer)

交流回路における大電圧を小電圧に変換(変圧)する機器のことで、計測しやすくする為に使用されます。まず、1次側に大電圧を入力。それを小電圧に変換し2次側から出力します。

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