事例紹介2

特徴

  • 1監視盤と配電盤側の更新を併行実施
  • 2低コスト(既存資源を有効利用)
  • 3段階的更新が可能
  • 4配電盤と監視盤の機能分担の見直し
  • 5CPU2台方式(電力・動力)
  • 6高信頼性(相互バックアップ可能)

概要説明

装置区分

BASE12型監視装置:
グラフィック画面による監視と操作
BASE10型監視装置:
リスト画面による監視と操作およびスケジュール制御
MULTI16ロガー:
電力設備に関する計測日報、計測月報の印刷および全設備のイベント記録
RIO盤2式:
既存信号の変換と入出力
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概要説明

装置区分

BASE12型監視装置:
グラフィック画面による監視と操作
BASE10型監視装置:
リスト画面による監視と操作およびスケジュール制御
ロガー:
電力設備に関する計測日報、計測月報の印刷(動力設備、防災設備のイベント記録はなし)
RIO盤3式:
既存信号の変換と入出力
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改造説明

  1. KGPCトラブル(CRT不良)による、ロガー装置への情報伝達。
  2. スケジューラーは従来のKGPCを継続使用。
  3. 次期工事による、CPUおよびネットカードを流用して以下のように改造する。

ハード面

  1. 電力監視盤の空きスロットにNET10カード。AJ71QBR11を装着。
  2. 動力リレー盤のCPU。(A2CPU→Q2ACPU-S1へ変更)
  3. 動力リレー盤の空きスロットにNET10カード。AJ71QBR11を装着。

ソフト面

  1. ロガーコントローラへ、動力分のパラメータ情報を打鍵する。
  2. 動力リレー盤A2CPU→Q2ACPU-S1へのプログラム変更および、情報伝達のソフト追加。
  3. 電動監視盤で、動力リレー盤よりの情報をロガー装置への伝送プログラムの追加。
  4. ネットワークパラメータの追加。
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概略説明

装置区分

BASE4000-1

  • 電力設備関係に関するグラフィック画面による監視と操作
  • および電力設備に関する計測日報、計測月報の印刷
  • (このパソコンは現在のロガー用をソフト入れ替えで対応)

BASE4000-2

  • 動力設備関係に関するグラフィック画面による監視と操作
  • およびスケジュール制御、動力設備、防災設備のイベント記録(このパソコンは追加導入)

RIO盤3式

  • 既存信号の変換と入出力
  • 受変電設備用新RS盤…受変電設備信号の授受用(ただし発電機は除く)

改造方式

  1. 現状のBASE10とBASE12は撤去
  2. 現状の電力用ロガーコントローラはパソコンとして既設を流用しBASE4000-1として利用
  3. 更にBASE4000-2としてパソコンを追加
  4. 監視卓の上半分を撤去しその空きスペースにBASE4000-1と-2のCRTモニタと
  5. キーボードを据え置きする。
  6. 監視卓内にはパソコン本体2台を設置
  7. 更にシーケンサを追加設置
  8. 既設シーケンサのCPUを同軸リンク付きの新CPUに交換(3台)
  9. 現状の光リンクユニット(3台)を撤去
  10. 現状の光ファイバーを撤去
  11. 受変電用に新RS盤を電気室内に設置
  12. 受変電監視盤内の受変電用回路を撤去
  13. 同軸ケーブルを敷設し既存の光ケーブルで接続されていた範囲と新RS盤を接続し同軸リンクを
  14. 立ち上げ
  15. 新リンク方式でシーケンサ及びBASE4000を立ち上げ

パソコン2台の理由

  • 現時点でBASE10とBASE12はバックアップの関係でありこの関係を踏襲した。
  • パソコンが2台あることで受変電設備関係とそれ以外の設備といった同時に別々の設備が自由に監視出来る利点がある。

スイッチ箱とメンテスイッチ

スイッチ箱

スイッチ箱は監視卓上に設置され受変電設備操作時の安全性確保のためのキースイッチや制御の上での主機の切替を行う。また警報停止操作などもここに設置された釦により可能である。

メンテスイッチ

メンテスイッチはマスターPLCを組み込んだPLCパネル上に設置されておりシステムのメンテナンス用に使用する。

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現状説明

  • 51及びATTは監視盤側に設置されている。
  • 従って継電器試験は遮断器との動作の連係で行うので継電器試験の際は監視盤と現場盤の試験器及び試験員が必要
  • 51は動作接点を現場盤側に無加工で送出しこれで遮断器をトリップさせている。
  • その後、これらの異常信号を改めて現場盤から受信し監視盤上に表示
  • 監視盤からの52の投入・遮断操作をするための信号を現場盤に送出している。
  • 52の表示用信号を現場盤から受信し監視盤上に表示

記号説明

CT:
変流器
ATT:
電流用テスト端子
51:
過電流継電器
52:
交流遮断器
TRD:
変換器
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改造内容説明

  1. 現場配電盤の近傍に新RS盤を設置する。
  2. 高圧遮断器用の現場盤の扉は新規に製作したものと交換する。
  3. 新規扉は全ての継電器(51、27)及びデジマルチメータ、電圧・電流用テスト端子台及び新RS盤との取り合い機能(CX、TXリレーなど)を内蔵する。
  4. 新規扉には更に既存配電盤との取り合い信号用の渡り配線用端子台と新RS盤との外線用端子台用の渡り配線用端子台を内蔵する。
  5. 既存配電盤の盤内には新RS盤用との操作・表示・警報信号用端子台及び伝送信号用端子台を追加する。
  6. 新規扉の既存配電盤との取り合い用信号は既存配電盤盤内の既存外部端子台に盤内渡り線として接続する。
  7. 新規扉の新RS盤との取り合い用信号は既存配電盤の盤内に追加した新RS盤用外部端子台に盤内渡り線として接続する。
  8. 新RS盤と現場配電盤間は切り替え前に予め新ケーブルを敷設し新RS盤側は接続済としておく。
  9. 監視盤側の同上回路は撤去する。
  10. 新RS盤にはシーケンサを内蔵し既設監視盤間は同軸ケーブルを敷設し伝送方式で信号取り合いを行う。
  11. 発電機関係を除く受変電に関する現場配電盤の操作・表示・警報信号及び各種計測信号の授受は同上盤経由に盛り変える。
  12. 低圧側の電力量計機能については新RS盤に機器を設置して対応する。

補足説明

  • この案は既存配電盤の扉のみを新規扉に交換し且つ電気室内に新RS盤を設置する方式であり既設配電盤内の改造を必要としない。
  • 上記の改造で既設監視盤の現在、継電器が取り付けられている扉は取付部品が何もない状態となり新しく導入されるエレベータ監視盤の取付が可能となる。
  • 盤内のリレー、PLC類は全てが撤去可能とはならず数が減少する状態となる。(発電機回路や遮断器以外の回路が撤去対象とならず盤内に残る。)
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シンボルの説明

◇このシンボルは扉渡り線で接続箇所が「51X-23」(補助リレー51Xのピン番号「23」)であることを示す

◇このシンボルは扉渡り線で接続箇所が「TB-A41」(端子台の線番「A41」)であることを示す

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補足説明

  • 扉側のDC100V電源は現時点で扉側で使用されている接続箇所を使用する。
  • エレベータ監視盤行きの停電信号については現在の監視盤の端子台を接続変更する。
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