動力監視盤を、短時間で切り替えを行い更新しました。
監視盤と配電盤の更新を同時に行いました。監視盤はパソコン2台方式(電力・動力)を採用しました。
1極の分岐配線用遮断器を2極の分岐配線用遮断器に短時間で交換しました。
特徴
- 1同じスペースで1PMCCBの無理使用方式を改善
- 2内面板交換方式による短時間交換
- 3低コスト
現状状態説明
- 1配電方式:3φ4W240/415V
- 2分岐方式:1φ2W240V
- 3開閉方式:1PプラグインMCCB+1Pニュートラルスイッチ
問題点
- 分岐MCCBの定格絶縁電圧が300VのところMCCB間には415Vの電圧が印加される。ただし実際の回路電圧は240V
- このケースでは②は回路方式として満足されているが機器としては①が不満足な状態となっている。
- またプラグインの母線間には415Vが印加されておりこの浴面距離や空間距離が問題になると思われる。(空間10ミリ、浴面20ミリ)母線間ピッチは45ミリであり母線として6×30銅バーを使用すると空間は15ミリとなり取り付け精度を考慮すると非常に厳しい。またプラグイン方式の構造においては母線間の浴面距離は空間距離と同じであり15ミリで不足することとなる。
改造後の状態説明
- 1配電方式:3φ4W240/415V
- 2分岐方式:1φ2W240V
- 3開閉方式:2PプラグインMCCB
問題点
- 分岐MCCBの定格絶縁電圧が300VのところMCCBの極間には240Vの電圧が印加される。ただし異電圧結線のMCCB間には415Vが印加される。
- プラグイン方式の場合、母線は3本しか通せないので負荷のバランスをとるためには母線を途中で切断する使用法となってしまう。
- 負荷の相分散のため母線が異電圧となる箇所が発生するがその場合は異電圧の母線間で415Vが印加される。しかしこの場合、MCCBの取り付けピッチは50ミリでありそのうち30ミリのスペースを銅バーが占めると仮定しても絶縁距離として20ミリ残るので問題はない。
1PMCCBに接続されている線と対の中性線の判定法
- クランプ式電流計を2個使用し1PMCCBまたはNSの開閉で同じ電流傾向を示す電線が対と判定した。
- ただしこの場合、機器側で中性線同士がコモン接続されていないことが前提条件となる。
- この方法の場合、目視のみまたはMCCBおよびNSの通し番号による識別方式を裏付けることが出来る。